松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

「スパイでは?」 おしゃべりな運転手、ネット友、友好的な外人、…

 今年3月、中国進出企業の集まりである中国日本商会の副会長まで務めたというアステラス製薬の西山寛氏が、いよいよ帰国直前という時、北京で反スパイ法違反容疑で拘束されてしまいました。


 中国では、2014年11月に “反スパイ法” が施行されて以来、これまで17人の日本人が、ある日突然拘束され、何もかも中国の思うがままに運命を弄ばれてきました。


 ああいう共産党の一党独裁の国ですから、ウィーン条約や領事協定等々、一切の約束事は関係有りません。自分たちのやるたいことを思うままやるだけです。
 その上、日本の害務省は世界中で一番の腰抜けですから、日本人が何故カモにされ、何人人質にされるのか、外交交渉で何かを明らかにし無法な拘束から国民を守るために何をするべきか、など本来の職責を全うしようなどとは考えてもいません。
 初めから位負けしているのですから「国交回復50周年」「平和条約45周年」などのお題目を唱えて友好を演出しても、有るべき形で国民を守れないのが日本政府です。


(但し、現在北京に駐在している垂秀夫大使は、これまでのチャイナ・スクールとは違い、国益や対等外交の原則に基づく姿勢を全うしているとの情報を得ています。)


 さて、中共では7月から改正された “反スパイ法” が施行されています。
 元々順法精神など無い国ですから、わざわざ改正する必要も無さそうなものですが、国際的には「法治の国」を演ずるほうが得、という打算なのでしょう。
 蓋を開けてみると、関係者の予想通り、「スパイ罪」の定義が依然として曖昧な上、より広範囲に網が掛けられるような仕組みになっているようです。


 是非、外務省には心を入れ換えて仕事をしていただき、これまでの最長の懲役15年の判決とか、何も事情が外に伝わらないままに獄中死してしまった等のことが再発しないよう、たとえ起訴が避けられない場合でも、弁護士の問題や裁判の公開性、公平性について国民の側に立った交渉をお願いしたいものです。


 折から、福島の原発処理水の放出が始まりました。中共は明らかにこの件を「政治的カード」として「国家規模のゆすり、たかり」に使おうとしています。
 遣り甲斐の有る大きな仕事ですが、外務省には益々の活躍を期待します。


 下に引用する石平氏の番組は、
前半が、◇中国経済の地滑り的大崩壊、習近平、逃げの一手の対策放棄
後半が、◇反スパイマニュアル、「この人はスパイかも」の恐怖
と、なっているうちの後半部分のみです。


 前半にも興味が有るという方は、最後部でお知らせするサイトで直接御覧下さい:


(※上記映像の前半も見たいという方は:石平の中国週刊ニュース解説 - YouTube へ)

高・専とや、高[首脳会談通訳]は 専[専門分野通訳]を兼ねるか?

 私は、今、職業は?と訊かれるとたいてい「通訳ガイド」と答えることにしている。
 しかし、実は、専業として旅行ガイド業に打ち込んだことはほとんど無いし、今はもう自分の身一つ動かすのもやっとであり、他の人をガイドすることなど思いも及ばないので、ちょっと口幅ったいのではありますが。


 ただ、この歳になると、会社員とか公務員という分類には誰もが違和感を持ちそうに思え、いつまでも一人でできる「通訳ガイド」であれば、お互いに手を打てるギリギリの線かなという程度のことなのです。


 さて、中国語のガイドということでは、昨日、中国共産党政府が3年半ぶりに日本への団体旅行を許可するという吉報が飛び込んで来ました。


 福島の原発処理水放出の問題では、自国が所属するIAEAのお墨付きを “紙屑” にしてまでも “反日” 同盟を結成して嫌がらせを企んでいる中共ではあるが、半導体関連でのアメリカ主導の包囲網を考えた時に、日本と決定的な亀裂は避けたいという対外的配慮が有り、また、不動産バブルがはじけ、失業率50%という国内経済の破綻から国民の目を逸らすためという目的も有り、今回の決定になったと思われるが、旅行業界にとってはとにかく朗報ではある。


 一方、西洋に目が向いている茹でガエルたちの間では “エッフェル塔” を背景にした自民党女性議員団の無邪気な記念写真が話題になっている。
 日本のSNSは、今や、事の真偽とか他者への信義には関係無く、個人的な欲求にのみ基づいて他人を攻撃するための道具に化したかのようであり、マスコミ全体を含めた世の中が『声が大きければ大きい程、同じ敵を叩く人数が多ければ多い程、正しいかのような幻想』の中に在るように思えてならない。


 青山繁晴参議院議員も “エッフェル塔事件” の被害者だったとのことですが、私は、英語が達者である彼が、議員になる前、フランス語の通訳を雇った時の零(こぼ)れ話というのを皆さんに紹介したいと思い、今、これを書いている訳です。


 それは彼が独立総合研究所という研究所を経営していた時のこと、フランスの「国家憲兵隊」という所と打ち合わせをする必要が出て来たそうです。
 相手は何と言ってもフランスの国家機関、最善の体制で臨むために「日仏首脳会談の通訳」の実績が有る「高い通訳」を雇って会談に臨んだとのこと、正に武勇伝です。


「我々」と言ってはおこがましいかもしれませんが、通訳業からすると、「首脳会談の通訳」と聞けば、「最高レベル」のいい仕事をする人たちの話と思いがちですが、
「事実は小説よりも奇なり」 通訳の現場では必ずしもそうではない
という貴重な経験談を披露してくれています…


【全編37分から前半の19分のみを抜粋しました】


※上記抜粋以降の部分も見たいという方は、以下のサイトへ飛び、画面下方・現在放映位置を表す赤線上の赤丸をクリックして【18分50秒】の辺りまで強引にドラッグして引っ張っていけば、それ以降の映像を見ることができます…:

巡回ラジオ体操、「今朝は北海道『?んべつ』からです…」

 私はちょうど小学校に上がる直前に親の転勤で東京に引っ越して来た。
 だから、ほとんどもう東京人なのだが、それでも生まれ故郷の釧路を始め、親戚の居る函館とか北海道全体にも懐かしさを感じるし、普通の東京人よりは北海道のことを知っているつもりでいる。


 学校も夏休みに入ったこの時季、朝、全国を回る巡回ラジオ体操は一種の風物詩である。放送スタジオで収録しているであろう平時のラジオ体操とは違い、現場の人たちの声でも流れて来れば、あたかもその地に旅行しているかのような、そういう快い錯覚を覚えることも一つの楽しみである。


「今朝は何処だろう?」と、ミステリー・ツアーにでも参加しているかのように耳を澄ますと、「今朝は北海道『んべつ』からです」とのこと。
 北海道に縁の無い人には知らない人も多いだろうと思われるが、『紋別』からであった。と言っても、それ以上のことは、北海道の東だったか西だったか全然あやふやであり、要は、そういう地名を知っている、という程度のことなのだが、ともかく「故郷」の一角であることには変わらないと思っているのだ。


 さて、体操が終わった後、ちょっと引っ掛かっていたことを一応確かめてみることにした。
 今朝の会場は、初めに『紋別』とは聞いたのだが、実は、体操のお兄さんの発音には何処か少し空気が漏れているような感じが有り、厳密にははっきり『もんべつ』とは聞こえていなかったのである。
 それが、「今朝は北海道、んべつ』からです」と表現した理由であり、一応、念の為、という程度のユルイ確認のつもりだったのだが、日程表を確認してみると、それは、何と!



「ほんべつ」でした。北海道にそういう名の町が有ったとは、ほんべつ初めて知りました。
 時に応じて「蝦夷っ子だ」とか「江戸っ子だ」とかいいように使い分けても、所詮はハーフでしかなかったということでしょうか…


※参考:巡回ラジオ体操日程表
https://www.jp-life.japanpost.jp/radio/assets/pdf/2023radio_venue.pdf