松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

日本のインコは、チンゲンサイが大好き!?

 白い手乗りのセキセイインコを1羽飼っています。
 小さい頃に十姉妹とか文鳥を飼っていたことがあるので、ある程度のことは覚えており、どこかで見かけたら、ハコベでも取ってきてあげれば、自然の緑野菜に喜ぶかなぁと常々思っていました。


 そんなある日、格之進は、「格之進」というのはひょんなことから付いたこの白い雌のインコの名前ですが、食卓でコップに立ててあった青野菜の大きな一枚葉をムシャムシャ食べているではありませんか。
 ガサガサ、ゴソゴソ、と食欲旺盛な蚕が桑の葉を食べる音も結構騒がしいということを聞きましたが、格之進も、蚕もかくやと思われるような勢いでバリバリ、ムシャムシャ音を立ててむさぼるように食べています。


 ハコベの葉とは似ても似つかぬような大柄な葉っぱです。一枚で優にインコの体長を上回るであろう程の大きな獲物を、大好物に巡り合った風情で脇目も振らずに食らい付いているのです。


 何の葉っぱだろうと思って訊いてみると、「小松菜(こまつな)」とのこと。
 それは知らなかった、大発見! と思い、世の小鳥愛好家に大いに宣伝をするべくやや調べてみると:
「コマツナは、ツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の一種で、江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近で、ククタチナ(茎立ち)を品種改良して栽培され始めたと言われている」(ウィキペディアより)
とのこと。

・「アブラナ目アブラナ科」が中国語では “十字花目十字花科” になるとは思いも及ばなかった。


・アブラナ科アブラナ属ということは、ナデシコ科ハコベ属のハコベとは同類ではない。
 昔の小鳥のハコベの食べ方を思うと、そんなに食らい付くほどではなかったように思うので、もしかすると、ハコベよりももっとずっとおいしい可能性が有る。


・チンゲンサイと同じ仲間ということだが、1972年の国交回復後に日本に来たと言われるチンゲンサイと比べた場合、「小松菜」の知名度はどうなのだろう。
「中国のチンゲンサイ」と「小松川の小松菜」を中国語関係の辞書で比べるというのは如何なものかという指摘が有りそうだが、少なくとも若い頃に買った日中辞典には “小松菜” は出て来ず、「こまつな」の見出しが有っても、せいぜい “一種油菜”(アブラナの一種)と、大部屋の端役といった格好だ。
「コマツナ」とか「コマツ菜」とカタカナ書きしても、いかにも日本調な語の響きなので、現代の日本人への訴え掛けはどうだろう? 数量的にも負けている可能性が有るのではないか心配だ。


・チンゲンサイの和名が「体菜」とは、ちょっと不気味な思いだが、未だそれ以上は調べていない。


・かみさんが、格之進が「小松菜」をこんなに好きなことをどうやって発見したのか、なぜ「チンゲンサイ」ではなかったのか、等は不明だが、ハコベを探す必要が全く無くなったことは、やや寂しいようなホッとしたような…