松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

在りし日の米・トランプ大統領と大関・朝乃山関の『奇縁』…

 ちょうど2年ほど前の2019年5月26日、日本を訪問中だった米トランプ大統領夫妻は東京の国技館で千秋楽の相撲を観戦、新たに作った「米国大統領杯」を大観衆の中、初優勝の平幕・朝乃山に贈呈した。


 世界を股にブンブンの勢いで我が道を歩んでいたトランプ大統領、国技館は通常の升席を改造し腰掛けて観戦できるように用意したソファー席で迎えた。
 片や、下からあれよあれよと勝ち進み、富山県に103年ぶりの「まさかの優勝」をもたらした「平幕」の朝乃山。
 表彰式は皆が高揚し割れんばかりの歓声で満ち満ちていた。


 この特別の日に、この特別な場所で出会うことになったこの二人、「縁」という言葉でしか表現できない繋がりを感じさせた。



 そして、1年半後、2020年11月の大統領選挙の投票日から始まった米国内の混乱は、とうとう現役の大統領に対する2回目の弾劾裁判、再選を狙う現役大統領陣営によるとされた国会乱入事件というオマケまで付いて、トランプ大統領は不本意な形で退陣を迫られた。


 すると、何てことだ、2年前、あの『奇縁』で国技館の土俵上で巡り会ったもう一方の主役・朝乃山もとんでもない人生の蹉跌を味わうことになったのだ。


 富山県出身の力士として103年ぶりの優勝を果たし、「次は横綱…」と期待されていた朝乃山、相撲協会の感染対策に従わず、一度は嘘までついて隠そうとしたという理由で、一挙に三段目まで陥落するかもしれない、との厳重処分がささやかれている。


 ある三段目の力士が言っているそうだ:「力が違い過ぎるので、自分が怪我をしないか心配だ。正直に言えば、対戦したくない。」と。


 不祥事を起こした時の形作りの意味も有るのだろうが、朝乃山は休場後すぐに引退届を提出し、理事長の預かりとなっているそうだ。
 実際、そこまで転落した後、また這い上がろうという気持ちになれるものだろうか?


 嗚呼、何と高いキャバクラだったことか!


参考記事:
朝乃山、三段目転落へ キャバクラ通い判明で6場所出場停止、臨時理事会で謝罪(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース