松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

明日は、中共創立百周年…

 明日7月1日は、中国共産党創立百周年の記念日です。


 祝賀行事の一つであった『演芸の夕べ』だけ取ってみても、いろいろな切り口で中共の現状を知ることができる貴重な出来事だったようです:


 先ず、参加者の人数と場所。「二万人」とのことで、場所も定例の中南海や人民大会堂などではなく、北京オリンピックで華々しくデビューした「鳥の巣」スタジアムだったそうです。


 次に、臨機応変の措置。何と、「二万人」もの規模であるのに、当初6月29日(火)に予定されていたのが、「急遽」28日(月)に変更になったのだそうです。
 ちょっと考えられないような大事件だと思うのですが、今の時点では皆さん「習皇帝の鶴の一声」と美談風に話をすり替えています。


 そして、私が最大の事件だと思っているのは、その『演芸の夕べ』に、一つ前のトップ2人、胡錦濤と温家宝、二つ前のトップ2人、江沢民と朱鎔基、という大物4人が欠席だったという点です。
 年齢とか健康状態を言えば、江沢民だけには欠席する理由が有るとしても、二世代のトップ2人、計4人が全滅というのは、かなりキナ臭いと、個人的には思うのであります…

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 さて、本番は明日7月1日ですが、北京には事前に何万人もの治安部隊が進駐したとのことで、お祝いと言うよりも、内線前夜というような雰囲気のようです。


 と言うのも、世界中で圧倒的な独走を続ける習近平帝は、即位すると同時に、国内の人気取りのためでしょう、党内で「蝿も虎も叩く」という派手な反腐敗闘争で大物のライバルを粛清して大向こうをうならせましたが、誰が見ても「目糞鼻糞」の田舎芝居であったためすぐに飽きられたのか、それとも、本当に賄賂の習慣が無くなって公明正大な政治が始まったのか、最近は「高官検挙」の話をあまり聞かなくなりました。


 国内の反腐敗闘争の化けの皮が剥がれた後は、人気の映画にあやかり「戦狼」を称する強硬路線の外交で国内を引き締め、「一帯一路」と称する対外経済支援策を模した「債務の罠」作戦で国外へ進出を図りましたが、どこでも破綻を来し、今では国際的に全く孤立してしまいました。


 最近、やっと「世界から愛される中国共産党」ということを口にし出したようですが、そんな歯の浮くようなセリフで又又世間を騙せると思ったら、それはあまりにも楽観的に過ぎるのではないでしょうか?


 まぁ、習近平帝自身すでに何度も暗殺を逃れてきたということですし、共産主義者というのは他人の命など何とも思いませんから、モンゴル、チベット、新疆、香港での占領支配が残酷な力の支配になることがよくわかります・・・


参考サイト:

“七一”前 北京出了“三大怪事”,四位最高“老领导”共同遭到羞辱和否定.(2021.6.29)


 面白いと言っては失礼ですが、上の画面の通り、ポイントは;
「四人の最高位の『先輩指導者たち』が皆辱めを受け否定された」
という、身分にうるさい共産主義者ならではの受け止め方だと思います…