松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

中共には、外国政府を恐喝していろいろやりたいことが有るんだろうねぇ・・・

 2018年12月1日、中共帝国の国策企業・ファーウエイのお嬢様・孟晩舟がカナダで拘束されるや、中共は、即カナダに対し報復の『人質外交』を開始しました。
 それ以前に捕まえていた人質はもちろん、すぐに数を補充し、その後の各種取引のために備えました…


 可哀想なのは、他の案件でその10日ほど前にすでに判決が下りていたというカナダ人です。
 どんな悪いことをしたのかよくわかりませんが、とにかく、急に「判決が不当に軽かった」として審理のやり直しが行なわれ、いきなり「懲役15年」が「死刑」に変わったというのです。
「命が縮まる思いだった…」と、言ったとか言わないとか。


 人権もルールも共産党の一言で何とでもなるという、典型的な例ですね。


 さて、今日の話は、孟晩舟が捕捉されて以降に、間髪を容れず捕まった人質の件です。
 一人は康明凱という中国名も持つ元外交官で、もう一人は北朝鮮訪問ツアー等の仕事をしていたという企業家です。意味は無いと思いますが、たまたま二人とも「マイケル」だった…

 3月18日(木)―19日(金)のアラスカでのバイデン政権初の中共との高官会議で先制パンチのつもりか、 “下馬威” のつもりか、中共側楊潔篪の威勢のいいアメリカ批判が飛び出した直後の3月22日(月)、元外交官のマイケルの非公開裁判が行なわれたそうです。


 今や世界中を敵に回している中共の戦狼外交、私は『自爆』と称しましたが、楊潔篪のアラスカ会議での挑発発言「アメリカの上から目線の物言いは我々には通用しない」がたちまち大陸で流行語になったので、中共は却って慌てたのではないでしょうか?


「下手なことをすると、人質の命は無いぜ!」と、
人質の存在をクローズ・アップし、熱くなったと思われるアメリカ側の熱を冷ましにかかったと考えるのは、穿ち過ぎでしょうか?


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 さすがに元外交官だったというだけあって、裁判所前には26ヶ国28名の外交官がマイケルを支援するために集まったそうです。


 26个国家的28名外交官也来到法院外声援 加拿大(カナダ),他们包括美国、英国、德国、澳大利亚、荷兰和捷克的外交官。


 その中には以下の国の外交官が含まれていました:
美国(アメリカ)、英国(イギリス)、德国(ドイツ)、澳大利亚(オーストラリア)、荷兰(オランダ)和 捷克(チェコ)…



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 日本の関係では、4月20日(火)の産経新聞に以下のような記事が有りました:
「北海道教育大の袁克勤前教授が中国当局に拘束されてから2年が立つ。裁判はいまだに始まらず、家族も弁護士も袁氏の安否を確認できないでいる。異常というよりほかない。
 袁氏が中国籍だから日本には関係ない、というのではあまりにも能天気だし、冷たかろう。
 1年半前、北海道大の日本人教授が拘束されて2か月後に釈放された一件は記憶に新しい…」


 こんなに人質を集めるってことは、外国政府を恐喝していろいろやりたいことが有るってことなんだろうねぇ・・・