松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

参院選立候補、拉致事件通敵局長等の秘話…

 改選期を迎えいよいよ地元に戻った青山繁晴参議院議員が、西宮での「ぼくらの国会」講演会で前回6年前の参院選出馬時の安倍総裁、世耕参議院議員会長らとの遣り取りを振り返る。
 当時のお約束が、たとえ「一期だけ」であったとしても、今や現総裁派閥の会員数を優に超える大グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の代表である。さすがに『公約通り一期で引退』は出来ないだろう。
 辞めるどころか、同僚議員に対する影響力も日々強くしているというのが実情ではないだろうか。


 地元神戸の隣町とあって、幼稚園同期の拉致被害者・有本恵子さんのお父さんも会場に来ていたが、「車椅子」姿ということで、被害者の親世代の老化は見る者の涙を誘う。
 誰に誘拐されたかがわかっているのに子供を取り返せない歯痒さはいかばかりだろうか。


 北鮮が「『日本人』による犯罪」を世界中で起こすため、『日本人養成』用の教師として日本人の拉致を始めたのは1963年頃らしい。
 以来、我が物顔に密入国を繰り返して約40年、2001年12月の海上保安庁による工作船の追跡、銃撃戦、自爆事件、そして翌2002年にその沈没船の引き揚げが具体化したことで北鮮がそろそろ「手打ち」の方向へ頭を切り替えてきたか、2002年9月、ついに初の日朝首脳会談という運びとなり、小泉首相が電撃的に訪朝、金正日はとうとう「国家の犯罪」として拉致を認めた。
 誰も予想しなかった展開だったが、2002年10月、「一時帰国」が実現した「選ばれた先発隊」5名は、結局、終の帰国を果たすこととなった。


 しかし、それについては:
「我が国が公式に認定している拉致被害者17人のうちの5人ぐらいを出してくれれば拉致事件は解決とし、平和条約及び戦後賠償の方向へ話を…」
と、何10億円だか何100億円だかと時に噂される賠償金の交渉へ誘い水を出していたという外務省の局長の通敵行為が、青山氏の口から明々白々にされる。
と、小泉首相と密約を結び、「5人の奪還+北鮮の弁明」で拉致事件の幕引きを図った外務省の局長の通敵行為とも言える企みが有ったことが、青山氏の口から明々白々にされる。(以上、2022年6月11日修正)


 北鮮側の「ミスター・エックス」なる者と交渉をしているとしていた大洋州局長・田中均(ひとし)のことである。
 何とも子供だましの「ミスターX」などという名前で世間を煙に巻く一方、省内には交渉の記録を残さず、単独で『日朝平和条約』という山を当てようとしていたかに思われる山師、日米首脳会談の説明資料を改竄していたという話も有り、米・国務省からも「サスピシャス・ガイ【怪しい奴】」と不信感を持たれていたというが、スパイ罪の無い我が国のこと、この程度の「曲がった心」の役人では別に犯罪にならない。
 田中氏は、その後も外務審議官に昇格したり、大学教授の席が与えられたり、当然、規定通りの退職金ももらい、今は悠々自適といったところだろう。


 被害者の家族会もこの男には「怒り骨髄」だったのではないかと思うのだが、あるいは、最初の5人の帰国も瓢箪から駒のようなものだったし、「どんな藁でも有るなら縋りたい」という気持ちからすれば、「腐った藁でも」、「汚れた藁でも」という気持ちも有り得るのかなと思うと、実際に怒り骨髄だったかどうかはわからない…


※全編2時間45分のうち、上の文章と直接関連する部分22分だけを抜粋しました:


※その他参考資料: 売国奴列伝・田中均 (2022年6月11日 追記)