松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

どんな問題でも「政治化」する中共が絡むと死者も浮かばれない…

 各地の新聞が皆採り上げていることを知ってみると、私のアンテナも満更狂っていないな、と安心する。
「逮捕状160回超更新…」と聞いたら、やはり皆「何?」と思うよね。


 日本共産党が、昭和27年、札幌市で起こした市警・白鳥一雄警部射殺事件、いわゆる「白鳥事件」である。
 首謀者の共産党札幌地区委員長・村上国治は、刑が確定し刑期も終了、すでに故人となっているのだが、別の党関係者の男2人に対する殺人容疑の逮捕状の更新が、事件70年後の現在も続けられているという。


逮捕状160回超更新 70年前の警官殺害事件 : 日本経済新聞


 逮捕状というものが半年間隔で更新されるものだという意外な情報と、更に、それを70年も続けているという事実が現に有るということが、今、世間の耳目をひいていると思う。


 男2人が2人とも本家の中国共産党の下に保護を求め、そこで暮らし、死んだ等、各種の情報が有るとなると、私も黙っているわけにいかなくなり、ちょっと調べてみることにした。


 すると、意外と簡単に、かなり具体的な情報に出会うことができた。
「生きていれば98歳」という佐藤 博容疑者は、1988年1月14日肺癌のため北京で死去。
「生きていれば92歳」という鶴田倫也容疑者は、1998年初めに帰国をすべく準備をしていたらしい。
 しかし、時事通信社が、北京で鶴田容疑者に対して行なったインタビューを、
「白鳥事件で手配 46年目の会見 鶴田容疑者 北京で生存」
と、北海道新聞が1997年6月8日の社会面トップで報道したところ、中国側が態度を一変、「鶴田なるものは中国にいない」と声明を出したことで帰国話は吹っ飛んでしまったらしい。


 中共にとって何かに使えそうな食客だったのか、迷惑な居候だったのか知らないが、要は、どこかで事件を起こして勝手に逃げ込んできた犯罪者という扱いなのであろう。
 庇い立てする側にも一定の覚悟が必要な出来事であるにも拘わらず、本人は、恩有る党に仁義も切らず英雄気取りで?母国の記者のインタビューを受けていた…と、共産党幹部は日本の左翼の緊張感の無さに怒り心頭だったらしい。


 中共の情報管理に漏れが有ったことは事実であり、面子が潰れたと言えば、それは自分のミスだからしょうがないでしょうということなのですが、世界共通の「間違いを認めない共産党」ですから、「何とか認めさせる方向へ努力しましょう」と言うしかありませんね…



出典:<09.12.05>白鳥事件関係裁判資料の公開と真相をめぐって<渡部富哉>