松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

「善きサマリア人」近畿ツーリスト・ティアナ女史の神アシスト!

 なぜ閉幕後一週間経つまでこういう話が漏れ聞こえてこなかったのだろう?


 神アシストが有ったのは東京オリンピック2020の終盤、8月4日(水)。
 本件のアシストが無ければ、この日の準決勝に参加はできたかもしれないが、ウォーミング・アップ不足とか勝負に集中できなかったとかで、翌日の決勝に進めていたかどうかはわからない。


 そして、翌5日が運命の日。前日のアシストのお蔭で無事決勝進出を果たしたジャマイカの選手は、この日の「陸上男子110m障害」の決勝で、何と! 大本命の選手を破って金メダルに輝いたのです!


 早速翌6日、優勝したパーチメント選手は、金メダルとお礼の品、タクシー代にするよう渡してくれたお金を返しに競泳会場へ向かい、アシストしてくれた女性を探す。
 さすがに現代のアスリート、Youtube にアップロードされたお礼の道行きの映像は、自分で映したものをインスタグラムに投稿したようである。


 8日(日)に五輪が閉幕した後も、15日付の産経新聞の記事を見るまで、私はこの件を全く知らなかった。神アシストの当日からは10日も過ぎているのに…


 だが、紛れもないこの美談、ヒロインのティアナ女史が、実は大会ボランティアではなく、協賛する私企業から「お手伝い」として送り込まれ、「縁の下の力持ち」に徹底しようとした結果であるらしいことがわかってきた。


 なるほど、彼女の着衣からは「近畿ツーリスト」の文字が読み取れる。
 他の Youtuber によると、彼女は日本とセルビアのハーフとのことで、見た目は確かに「外人」だが、東京のオリンピック会場に派遣されるぐらいであるし、録音に残る数語だけではあるが、日本語もほぼ普通に話しそうだ。


 英語が全然できない日本のマスコミが「外人に見える」彼女を特にマークする理由は無いし、会社からは、「近ツリ」の看板をブラ下げているのだから「あまり目立つな!」と言われていた可能性も有り、ジャマイカの金メダリスト本人が投稿する以外、火の点きようが無かったのかもしれない。
 また、これがもしかすると一番かもしれないが、映像に日本語の字幕を入れるための日本語周りの調整に一番時間がかかったかもしれない。


 いずれにしろ、今回は、結果的に金メダルに繋がったので、特にこの話題に火が点いてきたようだが、メダルに繋がろうと繋がるまいと、相手が叶えたいと思っていることを察し、何とかそれを叶えさせて上げようと自分の出来る範囲で応援する、というのが、五輪東京招致の合言葉ともなった「おもてなし」精神であると、私は思う。


 24日(火)からのパラリンピックでも、派手な美談、派手でない美談、いくつか期待することができるだろうか?


 朝日新聞がスポンサーを下りて口を噤むとか、朝鮮半島の人達が参加を辞退して自国で給食センターごっこをするとかしてくれれば、それはそれで別の意味の「美談」かな…