松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

「21文字方針」の出所…【標題】中方兩考量 不欲影響談判大局

【見出し】中共二点を考慮 交渉の大局への影響を望まず


中方:中国側は
兩 考量:二つの 考慮・思慮(が有り)


不欲 影響:影響することを 望まず。
談判 大局:交渉の 大局に


 これは、中共中央の方針転換を素っ破抜いたとされる『香港経済日報』の去年の12月10日付の記事です:

 世界中でやり放題をしてきた習近平独裁政権が、国内向けのメンツも捨てて決めた方針というのが、
“不對抗、不打冷戰、按步伐開放、國家核心利益不退讓” 
だとされ、日本のマスコミでは「米国との冷戦回避に舵を切った『21文字方針』」と呼ばれています。
(東洋学園大学・朱建栄教授訳「対抗と冷戦を回避し、順を追って開放し、国家の核心利益は譲らない」
 鄧小平時代の「韜光養晦(とうこうようかい)」路線に戻り、またしばらくはおとなしくしようということになったようです。


 さて、この『21文字方針』、どうも共同通信の岡田氏が発信源だろうと思われますが、産経新聞を除く日本のマスコミでは、残念ながら、みんな “不對抗、不打冷戰、按伐開放、國家核心利益不退讓” となっているのばかりなのです。
 多分ね、「按」の字を見ると、「按照」という熟語で出そうと誰も思うんでしょうね。そして、「照」を消し忘れる。
 日本人からすると、「步伐」という単語はあまり漢語の作文では使わないし、「21文字」という制限も有るし、「歩」の行き場が無くなって「伐」だけが打ち出される。


 実際は、「伐」の字1字だけ打つというのも面倒くさいんだけどねェ・・・


参考(共同通信の岡田氏記事):https://www.businessinsider.jp/post-183241


※「二つの考慮」とは、
①大局の問題として、核心的利益以外は譲歩し、米国との経済戦争を治める必要が有る。
②科学技術の面では、まだ米国等他国からの輸入に頼らなければならないものが有るので、トコトン戦うことができない。
だと思います…