松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

『意識の無い状態で倒れている男性』を発見、「おい、大丈夫か?」

 と、声を掛けたくなるような状況のように思えますよね?


 でも、きっと声など出なかったと思うんです、きっと。と言うのは、・・・


 こんなに大丈夫じゃなさそうな状態を見たら、誰も「大丈夫か?」なんて失礼で訊けませんよね。


 しかし、この事件の場合、出出しからそんなに派手な記事だったわけではないんです。
 7月3日(月)の初日の記事を見た限りでは、ごく普通の事故か事件、場所がラブ・ホテルだから、「普通の脳溢血」か「普通の殺人事件」かと思った程度なのですが、ちょっと気になったことと言えば、記事が置かれていた位置と段組みが特殊なことでした。


 産経新聞では、所謂「三面記事」と言われるページの下部に、普通の段組みとは違い、高さが極端に低く左右は1ページの幅を4~5分割して全部使うような、要は横長の欄に横書きの記事欄が一つ有るのです。


 そういう配置の関係で、上のコピーでは右側の半ページ分くらいが切れていますが、
「道警は~遺体の状況から殺人事件の可能性もあるとみて捜査している。」
「客室は~別の人物もいたとみられ、道警は詳しい状況を調べる。」
などという、普通の事故か事件さながらの記事内容があくまでも続きます。


1)しかし、私の感覚では、産経新聞のこの欄には、単なる「切った張った」の事故や事件とは違う、やや人間臭いような、やや含みが有るような、そんな感触を持っているのです…


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 翌7月4日(火)、札幌の同一案件の続報が同じ欄に載りました。この欄に同一案件の二報、三報が続くというのは今まで無かったのではないかと思い、益々気になって読んでみると、何と!


2)2日目になって初めて「首切断状態」とか「頭部は見つかっていない」という重要事実が出て来ました!


 なぜ、こういう大事なことが初日にすぐに書かれなかったのか? 札幌署が箝口令を敷いたのか、報道協定でマスコミに報道を控えさせたのか? なぜ? 何のために?


 記事によると、「男性の遺体は、首が切断された状態だったことが3日、北海道警への取材で分かった。」ということで、警察の当初の発表がそもそも重大事実を隠していたかのようです。
 もしかすると、伝説の『首無し美女殺人事件』のような猟奇的事件として世間を騒がせぬよう、という気遣いが警察に有ったのかもわかりません


 しかし、選りに選って、首の無い死体を『意識の無い状態で倒れている男性』などという間抜けな表現しかできなかったマスコミの屈辱は如何ばかりのものか、それこそが、私がこの文章を書かずにはいられなくなった理由でした…