松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

いい目も見ないで脅迫されるだけの『ハニー・トラップ』なんて、不要だ!

 かつて、日本にも総理大臣でありながら李某という中共の通訳と浮名を流した豪傑が居たぐらいだから、中共のハニー・トラップに引っ掛かる国会議員が何人か居ても、しょうがないか、人間だもの・・・


 しかし、「いい思いをしてデレデレしているからだ」「脇が甘過ぎる」と、当人の自覚の問題だとばっかり思っていたハニー・トラップが、青山議員のこの動画を見ると、他の犯罪同様、プロから狙われた場合、堅気の人間には逃れるのが難しそうな罠であることがわかる。


 以前、「政治家は『反射神経』!」という文章を書いたが、ハニー・トラップについても同じことが言えそうだ。
 とっさに、相手の動きに異常さを感じ取る『反射神経』が働かなければ、たちまち真っ裸の女に抱きつかれて写真を撮られ、一巻の終りだと言う。
『プロフェッショナル』の手合いにかかると、全然いい思いをすることなく、ただ恐喝のネタにされるだけの情けない人生になってしまうらしい。


 青山議員の場合、と言っても、議員になる前の「一般人」の時の話だが、
“メイヨウ、メイヨウ、メイヨウ!” 
と、怪しげな女を撃退した件は、その声の大きさと、「おかしい、危険だ」と感じたことに毅然と対峙した、日本人離れをした例として聞いたが、常に「事件」のそばに身を置くマスコミ界の人間ならば、ごく普通の職業的「防衛本能」だったのかもしれない。


 さて、そこで、“メイヨウ、メイヨウ、メイヨウ!”=“沒有,沒有,沒有!” なのだが、
基本的に、
❶モノ・コトの存在、有無の否定「無い」を表わすので、
 廊下の女が、「あなたは今晩何か用事が有りますか?」とか、「マッサージの必要が有りますか?」「女の御用命が有りますか?」等、必要性の有無について中国語で言っていたとすると、
「無い、無い、無い!」と答えたことになり、正しい会話、遣り取りとなる。
 また、
❷動作・行為の未然、つまり動作や状態の発生を否定する(~していない)意味が有るので、
 廊下の女が、「マッサージを呼ぶ電話をくれましたよね?」と言ってきたとすると、
「してない、してない、してない!」と、これも正しい会話、遣り取りとなる(青山議員の場合、電話をしたのは事実なので、事実関係では嘘になるが、文法的には自然な会話として成立する)。


 しかし、私のお薦めは、
“メイヨウ!”=“沒有(méi yǒu)!” =「無い!」ではなく、
“ブーヤオ!”=“不要(bú yào)!” =「要らない!」である。


 と言うのは、
“メイヨウ” は、あくまで事の有無について、「マイナス/消極方向」の「無い」であるのに対し、
“ブーヤオ” は、拒絶を表わす「強い意思表示」の「要らない!」であり、言い方によってはかなりその場の雰囲気が険悪になる程強い語であるから、トラブルになりそうな事態の発生をキッパリ拒否するのにふさわしい語である。


 室内の男をおびき出す口実だから、いろいろ考えられるが、もしも、廊下の女が、
「ねぇ、おじ様、私と日本語で会話をして下さらない?」と言っていたとすると、
「無い、無い、無い!」と答えたのでは、間抜けなおじ様のように聞こえ、迫力が無い。
 一方、「要らん、要らん、要らん!」ならば、「お前になど用は無い!」「向こうへ行け!」というようなニュアンスも含む「拒絶」を表わせるので、こういう状況にはピッタリとなる…


 何はともあれ、大きな声でキッパリ言い続けるという作戦は、青山議員が記者生活で身に付けた立派な対処法だと言えるでしょう。


※全編は37分41秒ですが、ハニー・トラップに関する部分のみ5分を抜粋しました:


※全編37分41秒のフル動画はこちらをどうぞ:
【ぼくらの国会・第264回】ニュースの尻尾「岸田総理、バイデン大統領はなぜ会わないか」 - YouTube