松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

国際的な創作漢字が次から次へと生まれている…

 創作漢字のコンテストではないが、とにかく必要の有る所では、このような漢字が今でも生まれ続けているのだった。
 上の例は新しく発見された元素に付けられた漢字である。


 やや古い話になるが、2016年11月30日、我が国の理化学研究所のチームが発見した原子番号113番の元素記号と名称が、国際機関によりそれぞれ「Nh」と「ニホニウム」と、理研の提案通りに正式に決定したことが報じられていた。


 喜ぶだけ喜んでそのままにしていたが、ふと気になって近況を探ってみたところ、「ニホニウム」の英語表記は “Nihonium”、漢字表記は “鉨(nǐ)” となっていることがわかった。
 漢語の中の外来語では、「ni=ニ」の発音にはよく「尼」が当てられるが、“鈮” は、すでに原子番号41番の「ニオブ」で使われているので、“你(nǐ)=あなた” の旁を持って来ることにしたのかな? と漢字創作委員会の委員の気分を味わっている。


 それに比べ、冒頭の原子番号118番の漢字はずいぶん凄いことになっている。
 思うに、「オーストリア」とか「オーストラリア」に通じる “奥” の字を相当強引に持って来たところをみると、「オガネソン」= “Oganesson” の英語の発音は「オーガネソン」に近いのかと思い、「大金損」かと余計な漢字表記が頭に浮かんできた…


参考:簡体字表記の元素周期表サイト