松本克のブログ

国立高校の甲子園出場に関する記事でこのブログに巡り会ったので、その辺りのことが中心になるかな・・・

キラキラ・ネーム と カタカナ語(3)

 さて、次はサッカーチームの名前についてです。


 J1に「北海道コンサドーレ札幌」というチームが有ります。
 言語学者で西洋の語学にも詳しいというある先生、「コンサドーレ」の意味がわからず、各国語の辞書を引きまくったが、どうしてもわからない。
「人生、諦めが肝心」とは、この先生のために有るような言葉で、今考えれば、もし諦めずに調べ続けようものなら、命が尽きても行き当たることは無かったことでしょう。


「コンサドーレ」とは:
 北海道のチームだから、初めは「道産子」を考えた。
 しかし、「どさんこ」ではもろに日本語そのものだ。
「それではいけない」ということで、それを逆さまにして「こんさど」。
(日本のチームなのに「日本語ではいけない」とは、何のこった!)
 最後に、スペイン語風の感じを出すため「オーレ」を付けた、のだとか。


 そこまでして日本を消したいのか、と情けなく思いますが、そう言えば、明治維新以降、西洋文明に魅かれた日本人が何としても取り替えたいと思ったが叶わなかったことに二つのものが有るそうです。
 一つはモンゴロイド的な肉体特徴で、もう一つが「日本語」だとか。
 モンゴロイドを何とかしたいと思う人たちが髪を金髪に染めたり、日本語に不満が有る人たちが、戦後の作家・志賀直哉のように「日本語を廃止し、世界で一番美しい言語であるフランス語を採用」してはどうかと提案したり、常に幾許かの例が見られるようですが。


 イースターの騒ぎ方がクリスマス並みになって来た昨今ですが、キリスト教の信者が増えたという話は聞きません。
 同様に、官庁もマスコミも安直にカタカナ語を濫発するが、英語力が向上したという話も聞きません。


 新型コロナが世間を席巻していた間、関連のカタカナ語も日本中で発生、蔓延しました。
『ステイホーム』『ソーシャルディスタンス』に始まり、『ウイズコロナ』『ブースター』等々、挙句の果ては、「みっともない!」と洒落の一つも言いたくなるような『週末ミッドナイト接種』。
 よくもまぁこれだけ次から次へと作ってくれるものだと思います。


(つづく)


(参考)
キラキラ・ネーム と カタカナ語(4):https://tmatsumoto.muragon.com/entry/453.html


キラキラ・ネーム と カタカナ語(2):https://tmatsumoto.muragon.com/entry/451.html
キラキラ・ネーム と カタカナ語(1):https://tmatsumoto.muragon.com/entry/450.html