みつまめの「寒天」は漢語圏には通じないと思っていた…
じゃあ、何と言うんだ? と訊かれたら、あらためて辞書を引き、
“瓊脂/琼脂”(ㄑㄩㄥ2 ㄓ/qióng zhī)
だと、漢字を確かめながらでないと答えられないぐらい、使う頻度の少ない語ではあるが、夏に向かっては、デザートの話に欠かせない単語であるのも事実だ。
台湾にいる妹分の誕生日が今月なので、先日、プレゼントを送るためにEMSでの郵送方法を調べていたら、間もなく国際郵便も手書きの書類では送れなくなり、全面的に「電子データ化」されるとのことで、英語と、中国語が役割を増しそうである。
そうなると、品名なども国際的に通用する表記が求められるとのことで、なるほど、日本郵便(株)のホームページには「内容品の日英・中英訳、~」という辞書代わりの対照表が載っている。
夏場のことでもあり、相手は妹分だから、ゼリー系のスイートは外せないところです。
そこで訳語の対照表を見たところ、「寒天」が有りました:
ありゃー、「寒天」の中国語訳が “寒天” となっているではありませんか!
「ヤバイ、日本郵便も変な翻訳会社に捕まったみたい…」と思ったので、出る所に出てもいいように、資料を固めて日本郵便(株)に諫言をしようと準備を始めました。
親日国である台湾では、そのまま通用してしまう日本語もかなり多いから、やや危ないと思い当たってみると、確かに、“寒天” が大手を振ってネット上に現れて来る。
と、ここまでは想定内だ。
問題は大陸だ。
先ず、① “Bai(百度)漢語” というサイトで検索を掛けてみたところ:
やっぱそうだろう、画面を見ても空間が多くて寒々しいじゃないかと思いつつ、念の為、別の百度のサイト
② “Bai 百度” で検索を掛けてみると、・・・
何てこった、“寒天” のオンパレードじゃないか!
というわけで、「寒天」は堂々と ❝寒天❞ で中国語世界を、台湾でも大陸でも闊歩しておりました。
日本郵便(株)様、大変失礼を致しました。私の勉強不足でした!
以上、最後は私の完敗でしたが、その一歩手前までの私の気持ちを
① “Bai(百度)漢語”のサイトを直接見てみる
ことで、想像してみて下さい
(下のカードをクリックし、上の画面が出て来たら、矢印➡の[寒天]サイトをクリックしてみて下さい):
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※2023年8月14日 追記:
外務省が委託製作している日本紹介ビデオ・シリーズの中に、2020年7月17日公開の「寒天」が有りましたが、当時はやはり “琼脂” でしたね。
以下のサイトに日本語、漢語、英語のそれぞれのURLを載せているので、よろしかったら見てみて下さい:
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